新バージョンに実社会で得られた有用な知見と顧客からのフィードバックを取り込む
- Vetterの独自開発クロージャーシステムの最新バージョン、V-OVS® nextは数十年にわたる顧客との成功事例をもとに開発
- 進化したクロージャーシステムはシリンジ製剤市場における機能性の新しい水準を作り出すよう設計
- デザイン、取り扱いやすさ、そして開封機構を改良することでクロージャーの性能がさらに向上
ドイツ・ラベンスバーグ―2025年1月14日―世界的な医薬品受託開発製造機関(CDMO)であるVetterは、独自開発のV-OVS®シリンジクロージャーシステムの新バージョンの開発および導入予定を発表しました。
新しいクロージャーであるV-OVS® nextは、市場で長年の実績があり、様々な無菌注射製剤を差別化し支えている、独自開発システムをさらに進化させます。この最新の進化では、市場ニーズの変化およびV-OVS®を自社製品に採用している多数の顧客からのフィードバックに基づいて、複数の独自技術の進歩を取り入れています。元のシステムと同様、V-OVS® nextのデザインは、クロージャーによって確保されている注射製剤の完全性を保持できるよう最適化されています。ガラスシリンジを使用した製剤を扱う顧客にとって、この新バージョンのクロージャーの導入は、信頼性の高いルアーロック機能に、今まで以上の取り扱いやすさと直観的な開封しやすさが組み合わされる好機となります。
「独自のタンパーエビデンス機能(不正開封防止機能)によって、V-OVS® nextはルアーロック式シリンジの使いやすさを新たなレベルへ引き上げると我々は確信しています」とVetterのプライマリパッケージングサービス&プロジェクトのディレクターであるTobias Nemethは述べています。「V-OVS® nextは業界最先端を走るV-OVS®システムがもたらした数十年にわたる市場への影響をさらに強化し、さらに幅広い種類の注射製剤をそろえる顧客に差別化された選択肢を提供します」。取り扱いやすさの向上に加えて、全体のサイズを小さくしたことで、小型シリンジにもより適合するようになりました。表面もつかみやすく改良したことで開封する際に力加減を最適にコントロールでき、また、新しい強固なロック機構は、非常にチャレンジングな臨床使用でも、クロージャーを所定の位置に安全に保持するのに役立ちます。
まだ開発中ですが、VetterはV-OVS® nextの2027年の導入に向けた準備をすでに進めています。現時点では、このシステムの設計の最終決定および早期の市場投入に注力しています。Vetterは最近、市場進出戦略の準備の一環として、臨床現場における使用者の代表的な集団を対象とした人間工学研究を順調に終えました。本研究では、新バージョンのクロージャーシステムのデザインの最終決定に直接的に寄与する、一貫した前向きなフィードバックと知見が得られました。
Vetterは新バージョンの導入後も、既存のV-OVS®と新バージョンのV-OVS® nextの両方を提供し続けることで、自社の品揃えを拡大し、顧客のシリンジ製剤の選択肢を増やします。