フロアを増築した最終的な建物の完成予想図
- Vetterがランクヴァイルの施設で最初の無菌充填作業100件を完了し、将来的な成功を予測
- 2021年に開設された同施設をさらに拡張し、最先端テクノロジーによって、信頼性が高く、高品質な治験薬製造サービスを顧客へ提供
- 新しい無停電電源装置システムによって施設の電力喪失を防止し、製造時の安全性を強化
ドイツ・ラベンスバーグ及びオーストリア・ランクヴァイル―2024年9月5日―医薬品受託開発製造機関(CDMO)のグローバル・リーディング企業であるVetterは、オーストリア・ランクヴァイルの治験薬製造拠点において、バイアル製剤(液状、もしくは凍結乾燥)の最初の無菌充填作業100件を成功裏に完了させました。Vetter Development Services Austriaは、治験薬の製造及び品質管理をサポートしており、2021年の開設以来、素晴らしい開発ペースをみせています。
Vetter Development ServiceのシニアバイスプレジデントであるDr. Claus Feussnerは、次のように述べています。「3年前にオーストリアで最先端の治験薬製造拠点を開設して以来、弊社は顧客の需要が急速に高まるのを目の当たりにしてきました。その需要に応えて100件の治験薬の充填作業を完了し、さらなる需要拡大の兆しも見えています。当施設は、米国イリノイ州のシカゴ近郊にある弊社の治験薬製造拠点と同等のヨーロッパの施設であり、両施設が我々の期待を上回っているのを見て誇りに思います。弊社が顧客とともに製造する医薬品候補の品質だけでなく、顧客や患者に提供している信頼性が評価されているおかげです」。
Vetterは、現在の需要の拡大に応じて、ランクヴァイルの施設にさらなる投資を行っています。これには14メートル×24メートルの屋根を持ち上げて建物の3階部分を増築することが含まれ、個人用ワークステーション、クラスター型オフィス及び会議室を備えたさらに広いオフィススペースを確保します。現在の施設の西側には、新しく技術棟を建設します。この建物は3,400平方メートルの2階建てで、技術研究所や廃棄物処理センターが入る予定です。
この建物は、地下に革新的な無停電電源装置(UPS)システムを備えるのが特徴で、業務に悪影響を及ぼす停電を防止します。この新しい装置によってランクヴァイルの施設は電力の自給が可能となり、製造時の安全性がさらに高まります。これによりクラス最高の品質基準へのVetterのコミットメントがサポートされ、製造工程の効率が向上します。この建設計画は、2025年半ばまでに完了する予定です。
バイスプレジデント及びオーストリアの施設長であるDr. Martin Schwabは次のように述べています。「この数年はランクヴァイルの施設にとって刺激的でした。今後も、当施設が発展し、成長し続ける姿をこの目で見ることを楽しみにしています。弊社の成功の原動力となるのは、本年後半も継続するプロジェクトの受注急増です。弊社は、安全性への取り組みの強化、革新的なテクノロジー、そして施設で働く従業員数を増やすことによって、ランクヴァイルでの治験薬製造の効率をさらに向上させることに注力しています」。